電子ピアノの魅力

電子ピアノ”ってどんな楽器?

電子ピアノはよく、電子オルガンと間違えられます。

いろいろな音色やリズムが出せる、という点では似ていますが、上下2段の鍵盤と足鍵盤を持つ電子オルガンと異なり、鍵盤はピアノと同様に88鍵あり、形やタッチもピアノに似ています。やはりその名の通り、ピアノの仲間と言えるでしょう。 

さて前述のように、電子ピアノはピアノの音色以外にもさまざまな音色が出せるという特徴がありますが、それらの音は全て、鍵盤を“弾く”という行為によって、初めて出すことが出来るものであり、ボタン操作のみによるものではない、ということが、意外に知られていません。

(内蔵されている音色は楽器の機種にもよりますが)、管楽器や弦楽器の音も、太鼓やティンパニなどの打楽器の音も、鳥のさえずりや川のせせらぎなどいろいろな効果音も全て、“ピアノを弾く”ようにして奏でられるものなのです。 

“音の魔術師”ってなぜ呼ばれるの?

「前もって録音しておいた音楽に重ねて弾く」という、いわゆる多重録音による演奏は一切行わず、たった一人で弾いているリアルタイムの生演奏なのに、どうしてあんな演奏が出来るの? 
何か特別に作ってもらった電子ピアノか何かで弾いているの? 
 

いいえ、弾いているのは、種も仕掛けも無いどこにでもある普通の電子ピアノです。

稲田志保子は自分の描きたい音楽を表現するためには、電子ピアノのありとあらゆる機能を駆使するだけではなく、通常では考えられない演奏法を編み出します。そのために手足の全てが使われ、演奏中のボタン操作などがあまりに瞬時のため、聴いている人は全く気づきません。一人で弾いているとは思えない、その驚異的な演奏が“音色の魔術師”と言われるようになったゆえんでしょう。

“電子ピアノ ソリスト”ってどんな人?

電子ピアノ1台を主役とし、電子ピアノという楽器でなし得る、演奏の限界に挑戦した独奏会を行っている人です。

コンサートには共演者は無く、稲田志保子の一人舞台です。 

ピアノ、オーケストラ、合唱団、ビッグバンド、民族楽器そして自然界から宇宙の音まで、すべて稲田志保子が一人で操る音楽の世界です。
 

電子ピアノの魅力とは?

電子ピアノにはいろいろな音色やリズムなどの機能がありますが、音色をどのように組み合わせて弾こうか、原曲をどうアレンジしようか、それらは全て演奏者の感性に委ねられている楽器です。
だから電子ピアノには楽譜も教本も無いのです。

自分が弾きたいこの曲にはどんな音色が合うかな?

今日のノリはどんなリズムでいこうかな?

バックにコーラスを入れようかな?

効果音を使って、もっと臨場感出しちゃおうかな?等々、楽器の機能をフルに活用して、遊び心いっぱいに楽しめる楽器です。

電子ピアノは、一人で複数の楽器を同時に操り、たくさんの楽団員を率いる指揮者になった気分が味わえる、とても魅力的な楽器です。


   
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